ジュ、ジュワァァア… コポポポ…
こんがりと焼けるバロメッツの肉に、ワインを注ぐ。
グツグツ、シャッ、シャッ。
鍋で具沢山のソースが湯気を立てて煮詰まっていく。
今、画面の中でライオス達一行が料理を作っている。
「ダンジョン飯」を見る時、誰もがこう思うはず。
(この料理を、現実で再現できたらなぁ…)
僕も、その1人だ。

…いや待てよ、実際に作れるじゃあないか!
架空の材料は現実の似ている物で代用すれば、簡単に作れる。
そして今冷蔵庫にあるのは…ラム肉とトマト、そして赤ワイン。
今日の晩御飯、決定。
センシの説明だけだと正確な量が分からないので、
検索して料理のレシピを探していく。
見つけたら、いざクッキングタイムゥ!
・「ダンジョン飯」とは…
ダンジョンの最深部で、ドラゴンに妹を食べられてしまった
主人公、ライオス。危機的な状況の中、食料とお金はダンジョンの中…
ライオスが取った行動は…食料はダンジョンで自給自足!?
スライム、動く鎧、ドラゴン。様々な魔物を食べ、ダンジョンの
奥深くへ進め!(全14巻)
<作り方>
①バロメッツ(ラム肉)の塊を切り分け、焼き目をつける
②赤ワインを大さじ2入れ、フタをし蒸し焼きに
③肉汁が残ったフライパンに皮を剥きザク切りしたトマトと
みじん切りしたニンニク、カニ缶をいれ、煮込む
(今回はオリジナルでサワークリームも大さじ1)
④ ③のソースは塩胡椒で味を整え、皿に盛り付けたら完成!


作っている時は、言葉では表せないほど興奮した。
アニメに出てきた料理が、今目の前に「存在」するのだから。
実にロマン溢れる体験だ。
肝心のお味は…めちゃくちゃ美味い。
ラム肉のジューシーな食感と、ソースの完璧なマリアージュ。
ソースにはワインを入れたおかげで、コクが強く現れている。
僕も母も、この美味しさには驚愕していた。
気づく頃には、もうどこにもない。
この料理は[ダンジョン飯]の中でも作る難易度が低く、
近くのスーパーで材料を全て揃えられるので試してほしい。
さて、残りのワインで何を作ろうか…
カラッ…!
あちゃー…母が飲んでたかぁ〜!